ヤマトヌマエビが動かなくなり毎日バタバタ死ぬ状況を止めた一手

投稿者: | 2019年1月28日


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ヤマトヌマエビが動かなくなり毎日バタバタ死ぬ状況を止めた一手

 

 

つぐむぐです。今回は今までにヤマトヌマエビを合計17匹も殺してきた僕が(まったく自慢できる実績ではないですが)、発想の転換によって死亡を食い止めた事例をご紹介します。

 

「ヤマトヌマエビをどうしても殺したくない」という人は最後の一手として使ってみると状況が変わるかもしれません。対策だけでなく、アクアリストが盲点になりがちなポイントも話していこうと思います^^

 

 

そもそも僕がヤマトヌマエビを水槽に導入した目的が、緑糸状のコケ(アオミドロ)が大量発生したからです。アクアリストがヤマトヌマエビを導入する目的のほとんどがこれじゃないでしょうか?

 

アオミドロはオトシンクルス、サイアミーズ・フライングフォックス、ブラックモーリーでもなかなか減らすことができませんでした。ミナミヌマエビはサイズが小さいので食欲もそれ相応。ヤマトヌマエビのようにガンガンは食べてくれません。

 

というわけでヤマトをコケ取り要員として導入したのが、我が家の導入のきっかけです!

 

  • コケを全然食べてくれない

とまぁ最初はヤマト10匹を熱帯魚ショップで購入してきました。水合わせを1時間かけて行い水槽に投入。投入直後は元気に泳いでくれてました。

 

しかし、僕が連れてきたヤマトヌマエビはコケを全然食べてくれません。流木の影やフィルターの給水口の下でじっとして動きませんでした。

熱帯魚に怯えているような様子にもみえました。

 

 

  • 導入3日目からぽつぽつ死亡

みんながおしくらまんじゅう状態で動かなくて3日が経過した朝、水槽を見るとヤマトヌマエビが1匹赤くなって死んでいました。ショックでしたね。魚は導入3日で死んだりしたことがなかったので、こんなにエビは環境に敏感なのかと感じました。

 

ツイッターで相談すると、「水質があってない」「水ができてない」「ろ過不足」という回答をいただきました。いろんな添加剤も教えてもらいました。「これを入れると水が安定するよ」って。ただ水槽立ち上げから3カ月経っていたので、「さすがに大丈夫だろう。死んだのはたまたまだろう」って思って特に対策もしなかった。

 

「もしかしたら亜硝酸が増えてるかも」と思って水替え頻度を4日に一回とか、5分の1を毎日とかいろいろやりました。けど、本質は改善されず、水替えした翌日は必ずと言っていいほどエビが死にました。

 

 

  • 10日目にして全滅

いろいろと策を尽くしましたが、毎日エビが死に、結局10日で10匹が全滅。

家の庭に大量のエビ塚ができました(涙)

「もう飼育が難しいヤマトヌマエビは飼わない方が良いな」とこの時は思いました。

 

 

  • 死につながった可能性がある要因

自分なりにヤマトが全滅した原因をググって調べてみて、以下のような点で結論づけました。

 

・水(水質)が悪い

・水ができてない

・ろ過不足

・温度が不適切(高すぎ)

・phが不適切

・アンモニア、硝酸が発生

・バクテリアが過少

・魚との混泳でストレス

・酸欠

 

どれかが悪いので死んだんだって結論づけました。

が、正直選択肢が多すぎてかなり困ったものでした。

特定できないって辛い。だって何から手を付けてよいかわからんもの。

 

 

  • 全滅から1カ月が経って

10匹全滅させてからもツイッターやインスタでアクアリストの方々と交流をしていると、1カ月位が経って再度エビへの飼育欲がでてきました。

「エビを育てられるカッコいいアクアリストになりたい」って。

 

しかも、あの全滅事件から1カ月くらい経っていたので、「今なら水もできて今度は大丈夫かも」という根拠のない自信がありました。

そして週末に熱帯魚ショップに行き、また10匹ヤマトヌマエビを買ってしまったのです。

 

  • やっぱり4日目から死亡開始

導入して最初の3日は順調だったので、「今回はいけるかも!」と思った矢先。

4日目からまたヤマトヌマエビが死に始めました。まさかの悪夢再来!!!

 

 

やはり根本的に水がエビにあってない模様。

またどんどん死にそうな嫌な予感がしました。

 

 

  • たった8日間で残り3匹まで減少

嫌な予感は残念ながら的中し、5日目以降もガンガン死にました。

多い日は、1日に3匹死にましたね。かなりショックでした。

 

 

連日、亡骸を救って庭に埋めての繰り返し。

もうエビ飼育をガチでやめようと思いました・・・

 

 

  • ここで投じた作戦

しかし、残り3匹になったところで脳内に一つの作戦が閃きました。

ぶっちゃけ作戦というか、ヤマトヌマエビに対する一つの思いがこのアイデアを思い浮かばせてくれました。

 

そのアイデアというのが、「ヤマトヌマエビに餌を与えること」でした。

 

 

  • ヤマトヌマエビに餌

僕の場合ヤマトヌマエビはコケ取り職人として連れてきてますから、コケ以外の餌の味を覚えさせるのは正直良くないとネットにも情報がありましたので、これは知ってました。

 

ただ、バタバタと仲間が死んでいく状況で何か僕がエビにしてやれないか?と考えたときに、せめて最期に美味しいご飯を食べてほしい!と思ったんです。

 

もうこの時の僕は、ヤマトヌマエビをコケ取り職人ではなく、魚と同列に考えてました。

もうコケなんか食べなくていいから、腹いっぱいうまいものを食べて死んでくれって。

その時のツイートがあります。

 

 

 

  • 餌を与えてみた

ピンセットで餌(コリドラスのタブレット)を与えると、速攻でヤマトはコリタブにつかまってきました。意外でしたね。そして魚に奪われないように水槽内をタブレット掴んで泳ぎ回る姿が面白いw

 

 

一度コリタブの味を知ってしまうと、普通にコリドラスにタブレットをやろうとすると、すぐにヤマトヌマエビが奪っていってコリドラスに餌がいかないもんだから、コリタブを4つに割って、ピンセットでヤマトヌマエビに3つ。一つをコリドラスにやるようにしました。この分割法だと水槽内で喧嘩が起こらないので良いですよ^^

 

とにかくヤマトヌマエビはコリタブが大好き。ガチで無我夢中で食べてました。

それを見て僕は思ったんです。「もしこれでヤマトヌマエビが死ななくなったら、今までのヤマトヌマエビたちもコケを食べず体力がなくなって餓死していたのかもしれない」って。。。

 

  • 翌日の朝

ヤマトヌマエビがガッツリ餌を食べた翌日。ドキドキしながら水槽を見ました。

すると、なんと今まで毎日死んでいたヤマトヌマエビが死ななくなっていました。

めっちゃ嬉しかったです。

 

しかも今まで流木の影に隠れていたエビたちが水槽内をアクティブに動きまわっていたんです。信じられませんでした。飯を食べて体力がついたよ!と言わんばかりの動きでした。

 

しかも、そのまま観察を続けていると、アオミドロをツマツマ食べるようになってました。今まで一度も我が家でコケを食べてなかったのにです。コリタブがエビたちの食欲のスイッチを入れたのかもしれません。

 

ちなみに記事を書いてる本日でもう餌付け4日目ですが、ヤマトヌマエビは死んでません。

あんなに死んでいたヤマトがありえないっしょ。僕の仮説は当たったのかもしれません。

 

仮説:ヤマトヌマエビはコケを食べずに餓死することがある

 

 

  • ヤマトヌマエビ対策まとめ

最後に今回の記事のポイントをまとめます。

 

・ヤマトヌマエビはコケ取り要員として名高いが導入してもコケを食べない場合もある

・導入数日後からポツポツ☆になるときは注意

・基本は水質悪化、ろ過不足、温度・ph・混泳等が不適切と疑うべし

・ただ、コケを食べる姿を見たことない時は、思い切って餌を与えてみよう!

・仮にコケを食べなくなったとしても、餓死させるよりは良い

・我が家ではコケを食べなくなると思いきや、満腹後に空腹を感じコケを食べだした

・飯で体力を付けると悪条件を乗り越えられるかもしれない

 

以上になります。

 

人間の世界でも「腹が減っては戦(仕事)はできぬ」と言うように、エビだって腹が減っているはず。むろん、導入してすぐにコケをツマツマ食べる個体ならOKですが、家の子たちみたいに大人しいヤマトヌマエビを飼っている人には使える必殺技かもしれないと思ってます。

 

「水槽が違えば状況は全然違う」とはよくいいますが、腹が減るのはどこのエビも同じでしょう。なまじコケが生えているアクアリストほど、コケを食べているはずと推測して「餓死」という選択肢が盲点になりがちだと思います。

 

我が家でヤマトヌマエビがゴリゴリ死ぬどうしようもない状況を止めることができた手法なので、同じようにヤマトヌマエビの飼育で困っている人の助けにこの記事がなれば幸いです。

ミナミヌマエビの方がヤマトヌマエビより丈夫なような気がする

ヤマトヌマエビは水質変化をミスると大量に死にます





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